入所・短期入所・通所リハビリ(デイケア)のサービスを展開する介護老人保健施設「あげお愛友の里」は、在宅生活が困難になった方の機能改善を図るリハビリを提供し、再び住み慣れた生活の場に戻れるような支援に取り組む、老健として最高ランクの「超強化型」施設で、高い在宅復帰率を実現しているとのこと。
不安のない在宅復帰のために、退所前には家族とのカンファレンスを綿密に行い、付帯施設と連携した在宅療養支援にも力を注いでいるそうです。さっそく見学に行って、施設の様子をチェックしてきます!
玄関
「あげお愛友の里」があるのは、JR「北上尾駅」からタクシーで約5分の緑豊かな住宅街。駅から施設までの道中には、ファストフード店や大型商業施設、コンビニなどが建ち並んでいます。JR「上尾駅」からなら、路線バスに15分乗り「西門前」バス停で下車して徒歩1分です。
玄関では、事務スタッフさんが迎えてくれました。
「こんにちは! 施設から歩いて5分程の場所には市内有数の広さを誇る上平公園があり、天気が良い日は利用者様のリハビリもかねてお散歩に行きます。上平公園には市民球場やテニスコートなどのスポーツ施設が充実していて、春にはお花見も楽しめるんです。さぁ、さっそく施設の中へどうぞ!」
施設の入口前には手指消毒用アルコールと検温装置が備えられ、入口は二重扉構造。1つ目の自動ドアを入った先には数坪の風除室があり、その先に2つ目の自動ドアがあります。
「当施設では、新型コロナの感染状況によって対面面会を中止しているため、風除室をWEB面会スペースとして活用しています。ご家族からの洗濯物の受け渡しもこちらで速やかに行い、感染対策を徹底しているんです」。
2つ目の自動ドアを入った先には受付窓口があり、担当の事務スタッフさんが笑顔で迎えてくれました。受付の先にはエントランスホールが広がり、とても開放的な空間です。
「こちらの受付には案内係が常駐し、来訪者の方をお迎えしています。エントランスホールはデイケアの利用者様たちの『憩いの場』で、大型テレビを観ながらのんびりくつろぐ姿が見受けられます。事務所はオープンカウンターなので利用者様と顔なじみになりやすく、けん玉が趣味の利用者様がよく得意技を披露しに来てくださるんですよ」。
明るいエントランスホールは、くつろげそうですね。
「玄関脇のユニットハウスのこちらが、ご家族との面談スペースです。新型コロナの流行を機に、感染防止のために建設しました」。
こちらの施設では、退所前カンファレンスを綿密に行うと聞きました。
「そうなんです。退所前カンファレンスが1回のみという方は少数で、2回、3回、4回…と、ご家族の安心につながるまで行います。介護スタッフ・看護師・リハビリスタッフ・相談員・ケアマネージャーなどの多職種が参加し、状況に応じて利用者様にも参加してもらい、必要な在宅サービスの相談や在宅介護のアドバイスなどを行っています」。
それは助かります!
続いて広々としたリハビリスペースへ。スタッフさんが集まってくれました。
「入所中のリハビリはもちろん、通所リハビリと訪問リハビリにも対応していて、リハビリテーション科にはセラピストが30名以上在籍しています。お一人おひとりに合わせて、運動リハビリ、日常生活動作のリハビリ、家事の練習、言語のリハビリ、食べ飲み込みの練習などを組み合わせたプログラムを提供しているんですよ」。
頼もしいですね。
「リハビリスペースのお隣のこちらは、1日定員59名の通所リハビリスペースです。デイケアの利用者様の作品がたくさん飾ってあり、賑やかで明るい雰囲気でしょう? 個別リハビリの提供に加えて、書道・将棋・囲碁などのクラブ活動や、身体や頭を使うレクリエーションも充実させています」と、事務スタッフさん。
アクリル板もしっかりありますね。
「職員が工夫を重ねて感染対策に取り組み、将棋・囲碁用の飛沫防止アクリル板をつくりました。現在は麻雀用のアクリル板も制作中です」。
つづいて、入所フロアへ。廊下がとても広いですね。
「ええ、車いすの方も悠々とすれ違えるスペースを確保しています。廊下は回廊式となっていて、認知症の方の世界においては、廊下がどこまでも続き、とても広くゆったり感じられるようです。介護スタッフが行う生活リハビリの歩行訓練の場所にもなっています」。
「こちらが入所フロアです。当施設では、在宅復帰を応援するだけでなく、『在宅復帰後に何がしたいか』を伺い、お一人おひとりの夢や目標の実現を、多職種チーム一丸となってサポートしています。それが当施設の強みです」。
家族として、それはとても嬉しいです。
「在籍する介護職の約8割が国家資格である介護福祉士資格を有しているので、知識と技術にもとづく丁寧な介護を、心をこめて提供することができています。誰もが施設内外の研修に積極的に参加し、更なるスキルアップに努めているんですよ」と、事務スタッフさん。
「こちらの医務室に看護師が常駐しています。当施設では医療依存度が高い利用者様も受け入れられるように、看護師を手厚く配置し、吸引・胃ろうの管理・ストーマケアなどに対応しています」と、事務スタッフさん。
医療面がしっかりしていると聞くと安心できます。
「高齢者の方のご家族にとっては、大切なポイントですよね。当施設の医療体制はとても手厚く、管理者として内科医と整形外科医がいるほか、夜間も看護師を2名配置しています。当施設が所属する上尾中央医科グループの本院『上尾中央総合病院』が近くにあり、急変時の受け入れ体制も万全です」。
「そしてここが薬剤室で、こちらが常勤の薬剤師です」。
え、施設に常勤の薬剤師さんがいらっしゃるんですか。
「はい。多くの利用者様は何かしらのお薬を飲まれているので、常勤薬剤師を配置することで、安心・安全な服薬管理を行うことができ、かつ、看護師の負担軽減にもつなげています」。
驚きました。
つづいて居室を見せていただきました。温かくてやさしい雰囲気です。
「3F建ての建物の2F・3Fが入所フロアで、それぞれ75床ずつあります。居室は、1人部屋・2人部屋・多床室の3タイプ。歴史ある施設なので、レトロな雰囲気もありますが、リニューアル工事を重ねてきれいにしていて、介護ベッドも最新式に切り替えました」。
過ごしやすそうです。
「スタッフと利用者様が向き合う時間を増やすために、業務効率向上につながる電子カルテの導入なども行っています」。
「当施設では、レクリエーションを授業スタイルで進める 『おとなの学校』のメソッドを取り入れています。介護スタッフが先生で、利用者様は生徒役。科目は国語、算数、音楽などさまざまで、チャイムが鳴ると『起立、礼』と言って授業がスタートします」。
楽しそうですね!
「はい!みなさんいきいきとされています。そして楽しいだけでなく、学校という若い頃を思い出しやすいスタイルが、高齢者の方の頭と心を元気にして意欲を引き出す効果があるプログラムなんです」。
「当施設は食事も自慢です」と、食事の写真を見せてくれました。
「『健康維持にはまず食事』ということで、栄養科のスタッフたちが腕によりをかけ、味も見た目も美味しい食事を手作りしています。季節にちなんだ行事食や、昼食バイキングなどの『食のイベント』も充実させており、利用者様から大好評です。温かい食事は温かく、冷たい食事は冷たく召し上がっていただけるように、配膳車もご用意しています」。
とても美味しそうです。
「こちらが浴室です。入浴は一般的な個浴をはじめ、リフト浴や機械浴など、お身体の状況に合わせて浴槽を選び、安全で快適な入浴介助を行っています。ヒートショックを防ぐために床暖房を備えているほか、安心・安全な浴室環境を整えていけるよう、新しい取り組みも検討中です」。
大きなのれんがいい雰囲気ですね。
つづいて中庭へ案内されました。あっ、これは足湯ですか?
「はい、そうなんです。しっかり温まっていただけるように温泉のお湯を使用していて、お茶やコーヒーを飲みながら浸かれるようにテーブルも備えました。中庭の足湯は、利用者様同士や利用者様とスタッフの交流の場にもなっているんですよ」。
ほっこりとした交流ができますね、素敵です。
最後は、近くの付帯施設「あげお愛友の里訪問看護ステーション」へ。
「退所後に訪問看護が必要な場合もスムーズに利用していただけるよう、主治医の治療方針や施設での様子などもしっかり共有しています。こちらのステーションは24時間体制で、訪問エリアは上尾市・桶川市・伊奈市です。他にも付帯施設として、訪問介護ステーション・居宅介護支援事業所・地域包括ケアセンターなどがあり、退所後も切れ目ないサポートを提供しています」と、事務スタッフさん。
退所後の在宅サービスが充実しているのは心強いです。
今日はありがとうございました。
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