高齢の父は入院がきっかけで体力が落ち、認知機能も低下したように感じます。退院後、すぐに自宅で生活するのが難しそうなため、リハビリを受けられる介護施設への一時入所を検討中です。父は最期まで自宅で暮らすことを希望しているため、在宅生活を長く続けるためのサポートやアドバイスをしてくれる施設だとありがたいです。
入所・短期入所・通所リハビリ・訪問リハビリのサービスを展開する介護老人保健施設「三郷ケアセンター」では、在宅復帰のためのリハビリにとても力を注いでいて、退所後も本人・家族の希望に合わせて在宅サービスを導入し、住み慣れた地域での生活を続けていけるように支えてくれるそうです。
身体機能のリハビリだけでなく、生活リハビリや認知症へのリハビリにも力を入れているそうなので、さっそく見学に行ってチェックしてきます。
玄関
上尾中央医科グループ(AMG)の介護老人保健施設「三郷ケアセンター」があるのは、自然が豊かで都内へのアクセスにも便利な三郷市南蓮沼。公共交通機関でアクセスする場合、JR「新三郷駅」西口からバスに乗り、「さつき平1丁目」バス停で下車して徒歩5分。
タクシーの場合はJR「三郷駅」「新三郷駅」から5分程度で、徒歩でも両駅から15分ほどで到着します。東京外環自動車道・首都高速(三郷線)・常磐自動車道「三郷西」出口より約5分と、車でのアクセスも便利なため、自家用車で訪れる方も多く、敷地内には無料の駐車場が完備されています。
施設の玄関で、医事課の事務スタッフさんが迎えてくれました。
「ようこそ!施設周辺は大型ショッピングモールやエンターテイメント施設が多く、ファミー層向けの街並みです。特に「新三郷駅」直結の「ららぽーと新三郷」は、さまざまな飲食店やカフェなどが充実していて、休憩スポットとしてもおすすめですよ。今日はゆっくり見学していってくださいね」。
玄関周辺とロビー
玄関は二重扉構造で、一つ目の自動ドアを入った風除室には「イベント」や「献立表」などの掲示物があり、その先のロビーは広くてとても開放的な雰囲気です。
「当施設を初めて訪れる方は、必ずと言ってよいほど広さに驚かれます。1Fは1周約100mで、デイケアでは毎日『365歩のマーチ』や『さんぽ』の音楽に合わせて歩行練習をしているんです。また、お雛様・こいのぼり・クリスマスツリーなどの季節にちなんだ飾りつけをして、利用者様が四季の変化を感じられるよう工夫しています」。
入所フロア
「入所定員は200名と、埼玉県内最大級の規模で、1F・2F・3Fには一般棟(150名)が、4Fには認知症専門棟(50名)があります」。
「当施設では、近くの『三郷中央総合病院』をはじめ、AMGのグループ病院と密な連携体制を築き、医療依存度の高い方の受け入れも積極的に行っています。多い時では胃瘻を造設している方が25名ほど入所されています」。
入所フロアでのケアの様子
「入所フロアごとに、担当の介護スタッフ・看護師・リハビリスタッフ・ケアマネージャー・介護補助者などを配置していて、それぞれが専門性を発揮しつつ協働し、チーム一丸となってケアにあたっていることが特徴です」。
「介護スタッフは、『介護福祉士』という国家資格保有者が8割を超え(2023年10月現在)、スキルアップのための研修を定期開催しています。また、看護師も24時間常駐していますので、痰の吸引などの医療的ケアが常時必要な方も安心してご入所いただけます」。
居室
つづいて、居室を案内していただきました。
「居室は4人部屋と個室があり、4人部屋にはベッド・タンス・消灯台を備えています。個室にはそれらに加えてトイレと洗面台を完備していて、テレビの持ち込みも可能です」。
「近年、業務効率化につながるICT(情報通信技術)機器や介護ロボットなどを積極的に取り入れています。居室のベッドには『眠りSCAN』という見守りシステムを設置して、転倒予防や異常の早期発見に努めています。また、スタッフ間の円滑な情報伝達のために、インカムを使用しています」。
デイルーム
デイルームに行き、レクリエーションの様子を見学しました。
「本日は体操を兼ねて、盆踊りをスタッフと一緒に行っています。その他にも、漢字クイズ・しりとり・風船バレーなどの集団レクリエーションや、脳トレ・塗り絵・折り紙などの個別レクリエーションも行っています」。
「利用者様の誕生日会も毎月一回開催し、少しでも施設生活に楽しみを持っていただけるよう、スタッフたちが毎回趣向を凝らして催し物を考えているんですよ」。
賑やかで楽しそうですね!
季節行事
つづいて、季節行事の写真を見せていただきました。
「こちらは、運動会で玉入れをしている様子です。毎年恒例の運動会では、なるべくすべての利用者様が参加できる競技を選んで行っています。今年の夏祭りでは、ボールすくいやスイカ割りなどを行い、利用者様・職員ともに大盛り上がりでした」。
他にも、クリスマス会や節分など、四季折々のイベントを企画しているそうです。
食事
お次は、食事を紹介していただきました。美味しそうなメニューばかりですね!
「お食事を楽しみにしている利用者様が多いため、カレーライス・丼もの・パン・麺類など、管理栄養士がバラエティー豊かな献立を考案しています。また、食事からも季節感を感じていただけるよう、旬の食材を用いた行事食にも力を注いでいます。食事の時間は単に栄養を摂取するだけでなく、五感が刺激されて喜び・楽しみが得られる重要なものですから、すごくこだわっているんですよ」。
浴室
つづいて、浴室フロアへ。
「施設内には浴室が4カ所あり、お身体の状況に合わせて安全に入浴を楽しんでいただけるよう、一般浴・個浴・機械浴・寝台浴と、4種類の浴槽から選べるようにしています。一般浴が2カ所、個浴が2カ所、機械浴が2カ所、寝台浴が1カ所あります」。
「一般浴はいわば銭湯のようなお風呂で、個浴は家庭浴槽に一人で入るタイプのお風呂です。機械浴は専用の椅子に座りそのまま専用の浴槽に入るお風呂で、寝台浴は横になったまま入れるタイプのお風呂です」。
リハビリテーション室
リハビリテーション室に伺い、リハビリについて教えていただきました。
「リハビリテーション科には、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士・リハビリ助手・事務スタッフ合わせて38名が在籍し(2023年10月現在)。入所前後または退所前にご自宅を訪問し、退所先の環境に合わせてリハビリプログラムを立案します」。
「入所中のリハビリには、多職種チームで行う『生活を通してのリハビリ』と、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士などの専門職による『身体機能面へのリハビリ(入所から3カ月間は短期集中リハビリを提供)』、認知症の方への『認知症リハビリ(入所から3カ月間は認知症短期集中リハビリを提供)』があります」。
通所リハビリフロア
通所リハビリフロアは玄関を入ってすぐ右手にあり、利用動線がスムーズです。
「当施設の通所リハビリフロアは、グループ内随一の広さを誇り、各種マシンも充実させています。利用者様の目標に応じた心身機能の維持・向上を目指した個別リハビリの提供や、身体の清潔保持のための入浴の提供、身体や頭を使うレクリエーションも充実させています」。
通所リハビリフロア
次は、通所リハビリフロアでのレクリエーションの写真を見せていただきました。
「人気のレクリエーションは、将棋・書道・工作等などで、フロア内には利用者様の作品を展示し、明るい空間を実現しています」。
通所リハビリの送迎
玄関に行き、通所リハビリの送迎を見学しました。
「こちらに並ぶ車両は、利用者様の送迎専用車です。車の座席に座っていただくところまでしっかりと付き添い、シートベルトを締めてから発車します。感染症対策のため、車に乗り込む前に体温を測らせていただき、車内からマスクの着用をお願いしています。利用者様・ご家族のご協力のおかげで、安心・安全な送迎を実現しています」。
中庭
つづいて、中庭を案内していただきました。
「植物が好きなスタッフが多いため、中庭はいつもきれいな状態に整えられていて、四季折々の花が咲き、野菜も育てています。定期的に『クリーンデー』を設定し、スタッフで草むしりを行い、春には満開の桜が楽しめ、夏にはゴーヤを収穫して利用者様の家族に配っています」。
「また、ハーブも育てていて、利用者様と園芸療法を実施したり、植物を施設内に飾ったりと、自然との触れ合いも大切にしています」。
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