高齢の母は入院がきっかけで体力が落ち、もの忘れが増えたように感じます。退院後すぐに自宅での生活に戻るのは不安なので、在宅復帰に向けた訓練や、認知症のリハビリが受けられる老健への入所を検討中です。
上尾中央医科グループ(AMG)の介護老人保健施設「ナーシングプラザ流山」は、老健として最高ランクの「超強化型」施設で、リハビリ環境を充実させて高い在宅復帰率を実現しているとのこと。
医師・看護師・介護福祉士・理学療法士・作業療法士・言語聴覚士・管理栄養士など、さまざまな専門家がチームを組み、自分の力で生活が送れるようになるためのサポートに取り組んでいるらしいので、さっそく見学に行ってきます。
玄関
「ナーシングプラザ流山」へのアクセスは、JR常磐線「柏駅」からバスに乗り、「免許センター」バス停で下車して徒歩4分。JR常磐線「南柏駅」、JR常磐線・TX「南流山駅」からのバスも出ています。敷地内には駐車場が完備されているため、自家用車で訪れることも可能です。
施設周辺は川や畑に囲まれていて、自然を感じながらゆったり生活できそうです。玄関では、リハビリテーション科の科長を務める理学療法士さんが迎えてくれました。
「こんにちは。当施設のまわりには障害物が少なく、周辺の景色を楽しむことができて、冬になると富士山がくっきり見えます。施設内も、自然光が行き渡る開放的なつくりとなっているので、今日はゆっくり見学していってくださいね」。
ロビーと中庭
玄関を入ると吹き抜けになっていて、広いロビーとリハビリスペースがありました。
「こちらは通所リハビリの方用のリハビリスペースで、入所の方用のリハビリスペースは入所フロアに設けています」。
「一階には中庭があり、春になると桜の木がいっせいに花を咲かせて、2階のデイルームからも窓一面に満開の桜を楽しむことができます。毎年春になると、中庭で食事・おやつを食べたり、お花見を行ったりしていて、利用者様から大好評です」。
「また、夏になると中庭で家庭菜園を行い、トマトやゴーヤなどの野菜を育てています」。
受付事務所
つづいて、支援相談員さんを紹介していただきました。
入所サービスを利用される方はどんな方が多いですか?
「在宅から入所利用に至る方は全体の2割程度で、残りの約8割の方は、地域の病院を退院後に自宅へ直接戻るのが不安な方です」。
「当施設は、近くのグループ病院『千葉愛友会記念病院』とは密な連携体制を構築していますし、看護師が24時間常駐しているため、たんの吸引や経管栄養など、医療依存度の高い方でも安心してお過ごしいただけます」。
「また、施設生活と在宅生活を繰り返す中で、最期の時間は馴染みのある当施設で過ごしたいと、看取りケアを希望される方もいらっしゃいます」。
相談室
お次は、入所前の面談も行われる相談室へ。
「入所前の面談時には、ご本人とご家族の心配ごとに寄り添いながら、当施設で望む生活やリハビリの目標、退所後の暮らし方などをしっかりと話し合い、十分納得していただいた上で利用を開始できるよう努めています」。
「入所後のご家族とのやりとりは、主に当施設のケアマネージャーが担当していて、施設生活や退所後の生活について一緒に考えていけるよう定期的に面談を行っています。何か心配なことがあればお気軽にご相談ください」。
「また、在宅復帰前には特に綿密に面談を重ね、居宅介護支援事業所のケアマネージャーにも同席してもらい、安心してご自宅へ戻れるようお手伝いしています。退所後もご自宅を訪問し、生活状況の確認・アドバイスをさせていただくなど、長いお付き合いを重視している点も当施設のこだわりです」。
入所フロア
お次は、入所フロアを案内していただきました。
「入所フロアの定員は120名で、2Fが一般棟40名、3Fが一般棟40名、4Fが認知症専門棟40名の構成です。入所の利用者様の平均介護度は3.4で(2024年2月)、男女比にそれほど差はありません。老健の中で在宅復帰・在宅療養支援機能が最も高い基準を満たす『超強化型』の施設で、多職種でのチームケアに力を注いでいます」。
「看護師の人数も手厚いですし、施設職員として歯科衛生士も在籍していて、介護職と連携しながら排泄支援・褥瘡ケア・口腔ケアなどに取り組んでいます。中でも褥瘡ケアについては、『治らない』と言われて入所された利用者様に根気強くケアを行い、治癒した実績もあるほどです」。
素晴らしい取り組みですね。
入所フロア
入所フロアの一角で、看護師さんと歯科衛生士さんが口腔ケアを行っていました。
「高齢者の方は筋力が低下し、うまく飲み込むことができなくなって誤嚥性肺炎を起こしやすいため、このような専門職による口腔ケアに加えて、言語聴覚士が介護職に口腔ケア体操を指導して、日々の生活に取り入れています」。
「口腔ケア以外にも、誤嚥性肺炎予防として食事の評価を行っていて、食形態だけでなく、食べる速さや集中して食べられる環境づくりなど、さまざまな視点から支援しています。状況に応じて協力医療機関で嚥下内視鏡検査も実施し、安全にお食事を召し上がっていただけるよう取り組んでいるのでご安心ください」。
食事
お次は、お食事の写真を見せていただきました。すごく美味しそうですね。
「お食事は、利用者様お一人おひとりの状態・嗜好に対応し、施設内厨房で調理して、その方に最適な形態で、できたてのメニューを提供しています」。
「栄養科が中心となって『行事食』にも力を注いでいて、七草粥や七夕そうめんといった季節感のあるメニューのほか、ちらし寿司や丼物、麺類などのお楽しみメニューも充実させていて、とても評判です」。
「当施設では、年2回ほど食事に関する満足度調査を実施していて、毎回8割以上の方から『満足している』という回答をいただいています」。
母は食べることが大好きなので喜びます。
居室
つづいて、居室へ。
「フロアごとに、4室の個室と9室の多床室があり、面談時にお部屋の希望を伺っています」。
「ベッドには、睡眠中の呼吸や心拍など計測できる『眠りスキャン』という見守り支援システムを導入していて、電子カルテと連動させて、夜間に良眠できているかをリアルタイムで確認しています」。
「当施設は1999年に開設した歴史ある施設ですが、ハード面は随時リニューアルを図り、最新介護設備も積極的に導入しているんですよ」。
レクリエーション・季節行事
つづいて、レクリエーションと施設行事の写真を見せていただきました。
「施設生活に少しでも楽しみを持っていただけるように、さまざまなレクリエーションや行事の開催に力を注いでいます」。
「レクリエーションは、クイズやしりとりなどの頭を使うプログラムと、風船バレーなどの体を動かすプログラムをバランスよく取り入れて毎日2回実施しています」。
「施設行事としては、お正月には初詣、春には庭の桜でお花見、夏にはスイカ割りや花火大会、冬にはクリスマス会などを企画し、四季の変化を感じていただける内容を重視しています」。
「最近では『カリンバ』というアフリカの楽器を用いた演奏会を行ったり、お誕生日の利用者様を撮影して写真入りの誕生日カードを贈ったりと、スタッフのアイディアから新しい取り組みも増やしているんです」。
リハビリテーションフロア
お次は、入所フロアでのリハビリの様子を見学しました。
「リハビリテーション科には、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士合わせて20名以上が在籍し、入所リハビリ・通所リハビリ・訪問リハビリの担当に分かれて活動しています」。
「リハビリスペースだけでなく、実際に生活するベッド周りやトイレ、廊下などでのリハビリが多いです。利用者様ごとの課題に応じて、運動リハビリや日常生活動作の練習や歩行、家事などのリハビリを行っているほか、言語聴覚士による言葉のリハビリも提供しています」。
リハーサルルーム
4階に行き、生活の場を再現した模擬練習スペースを案内していただきました。
「こちらは、リハーサルルームと呼んでいます。施設とご自宅との環境変化をできるだけ少なくし、安心・安全な在宅生活を送っていただけるような訓練を行っています」。
「入所中のリハビリは、入所後3カ月間は週6日で、4カ月目以降は週3回に減りますが、最初の3カ月間で獲得した機能・能力を維持するため、リハビリ職だけでなく多様な職種が生活リハビリに介入している点も、当施設ならではの取り組みです」。
「退所後は、当施設の通所リハビリ・訪問リハビリを利用することも可能です」。
浴室
つづいて、浴室を案内していただきました。
「入浴は週2回で、一般浴、椅子に座ったまま入浴できるチェアー浴、寝台浴の3つの中から、利用者様の残存機能を活かせる浴槽を選んでいます」。
「落ち着いた環境の中で入浴できるように、少人数での入浴となるよう配慮していて、在宅復帰前には個浴を使用し、実際の入浴シーンを想定した訓練も行っています」。
通所リハビリフロア
お次は、通所リハビリのフロアへ。
「通所リハビリは1日定員44名で、1日型(10時~16時)と、リハビリ中心の短時間型(90分)の2種類から選択でき、利用者様の介護の必要性に応じて、『通い続けることでの安心』『利用しなくてすむ状況・状態』への支援を行っています」。
「対象は要支援1~要介護5の方です。リハビリ専門職による個別リハビリや体操などの集団リハビリ、食事・入浴・排泄介助などの生活支援、たんの吸引や経管栄養対応など医療的なケアなど、入所サービスと同様に幅広く対応していて、介護の必要性に応じて、ショートステイとの併用や、長期入所へ変更も可能です」。
「入所をきっかけに当施設の雰囲気を気に入り、退所後も通所リハビリを利用されている方がたくさんいらっしゃるんですよ」。
通所リハビリフロア
リハビリ機器やリハビリツールが充実していますね。
「こちらのパズルはすべて、ものづくりが得意な職員の手作りなんですよ。手作りとは思えないクオリティの高さで、施設に到着すると真っ先にパズルを取りに来る利用者様も多く、大変喜ばれています。また、塗り絵も人気で、フロア内には塗り絵や絵画などの作品ギャラリーをつくりました」。
「男性の利用者様に人気なのは、囲碁や将棋などボードゲームで、気付くと周りにたくさんのギャラリーが集まっていて、真剣勝負の行方を見守っています。また、本棚には小説などの文庫本が充実していて、話の続きを読むのが楽しみで通って来られる利用者様もいるほどです」。
「最近では、認知症の予防や進行を抑えるために、脳トレや計算プリント、指先を使うトレーニングなども積極的に行っています」。
通所リハビリの送迎車
通所リハビリの送迎車を見せていただきました。
「送迎車は、車いすの方でも乗り降りがしやすいハイエースなどの車両です。1台に6名前後の利用者様にお乗りいただき、ご自宅から施設まで安全に送迎しています。送迎エリアは、流山市および松戸市や柏市の一部地域です」。
「送迎時にはご家族が不在の方も多いですから、定期的にご本人・ご家族と面談する機会もつくり、居宅担当のケアマネージャーにも同席を依頼し、ご自宅の環境や介護に関する相談に乗っています」。
廊下
多職種のスタッフさんにお会いできました。
「多職種チームで在宅復帰を支える当施設では、ご家族への介護指導にも多職種で取り組み、在宅介護の不安解消に努めています」。
「退所前には、時間を設け、トイレでの介助方法、おむつ交換の仕方、ベッドから車いすへの移乗の介助方法、刻み食やミキサー食の作り方も含めた栄養指導、口腔ケアの行い方などを、各専門職が丁寧に指導しています」。
「繰り返し確認したいというご家族様には、動画を撮影し、何度でも確認できるよう工夫していますので、お気軽にご相談くださいね」と、皆さん。
こちらの施設なら安心して母を預けられそうです。今日はありがとうございました。
お問い合わせはコチラ