
高齢の父は、入院がきっかけでADLが低下し、退院後すぐに自宅で生活するのは難しいため、リハビリ目的の一時的な施設入所を検討しています。持病があるので、できれば病院との連携がしっかりしている施設だと安心です。
徳洲会が運営する「介護老人保健施設 たてやま」は、地域医療に取り組む「館山病院」に併設されていて、医療と介護をシームレスに提供する体制を実現しているとのこと。
2024年にオープンした施設なので設備が新しく、退所後の在宅生活を支える関連施設も充実しているらしいので、さっそく施設の見学に行ってきます。


玄関
「介駅護老人保健施設 たてやま」があるのは、JR「館山駅」から市街地循環バスに10分ほど乗車し、「館山病院前」バス停で下車してすぐ。 館山バイパス沿いに建っているので車でのアクセスも便利で、敷地内には広い駐車場が完備されています。
玄関で迎えてくれたのは、支援相談員さん。
「こんにちは。当施設は、館山の『太陽・海・風・みどり・癒やし』を存分に感じられる立地に建つ、ホスピタリティ溢れる介護に取り組む老健です」。
「館山病院とは渡り廊下でつながり、病院から異動してきた職員も複数名勤務していて、医療との連携体制も万全。施設内はどこもきれいで新しく、紹介したい場所がたくさんあります。さっそく中へどうぞ!」。


ロビー
玄関を入ると、地層のような装飾のある壁が現れました。右側に説明が書かれたキャプションボードが設置されていて、まるで美術館の作品のようです。
「こちらは、土を固めて層を重ねた、まさに地層のような土壁です。新築移転前の館山病院が建っていた長須賀の土や、館山を代表する美しいビーチの平砂浦海岸の砂などを使用していて、地域貢献してきた病院の歴史と住民の方々のさまざまな想いが積み重なって今につながっていることを表現しています」。
思いのこもったアート作品なんですね。


大きな壁画アート
玄関脇に、区分けされたアクリル製の棚がありますね。
「こちらは、利用者様とご家族が洗濯物をやり取りする洗濯物置き場です。感染対策の徹底のために、直接接触せずにやり取りできるように工夫しました。面会は予約制です」。
こちらの背面にも大きな壁画アートが施されています。
「このような大きな壁画アートは施設内に全部で11作品あり、職員も癒されています。作品を前に利用者様とコミュニケーションが生まれたり、作品めぐりをきっかけにリハビリを促したりもしています」。


1階 認知症専門フロアと中庭
お次は、1階の入所フロアを見学しました。
「1階は、認知症が進行している方が中心の認知症専門フロア40床です」。
「フロアの中心に中庭を設け、たっぷりと自然光が差し込む空間を実現しました。天気が良い日は、中庭で利用者様が日光浴を楽しんだり、テーブルと椅子を出して青空カフェをオープンしたりしています」。
「中庭の大きなソテツの愛称は『ダンシングソテツ』です。ぐねぐねした姿が、まるで踊っているみたいでしょ」。


2階 一般フロアと円形ホール
つづいて、一般フロア60床のある2階へ。
「こちらの大きな円形のホールは、食堂兼機能訓練スペースとなっていて、窓からはリゾート感あふれるヤシ並木を眺めることができて、晴れた日は富士山も望め、開放感抜群です。やわらかい照明、おしゃれな内装デザイン、使いやすい家具などにもこだわり、快適な居住空間と我が家のようなアットホーム感を実現しました」。
とても素敵な空間ですね。
「当施設は、見守りがしやすい安心・安全な回廊型の設計で、食堂兼機能訓練スペースはスタッフが常駐するサービスステーションに隣接しています」。


居室
お次は、居室を案内していただきました。
「居室は個室と多床室(4人部屋)があり、こちらは個室です。多床室もカーテンで仕切りをつくってプライバシーに配慮しています。どの居室もテレビ・携帯電話の持ち込みが可能で、多床室で使用する場合はイヤホン着用をお願いしています」。
「当施設では、空床を利用してショートステイのサービスも提供していますので、退所後もご家族の介護疲れ・病気、または冠婚葬祭でご不在となる際などに、1泊2日から利用可能です」。


見守り介護ロボット
すべてのベッドには、見守り介護システム「LIFELENS(ライフレンズ)」が導入されていました。
「高感度センサーを用いた技術によって、利用者様お一人おひとりの居室での状態や生活リズムなどを、スタッフがお部屋に伺うことなく、パソコン・タブレット・スマホからリアルタイムで把握できるシステムです」。
「ベッド装着のセンサーで、離床だけでなく体動・呼吸・心拍などのバイタルも検知可能で、異常値の場合はすぐにアラート通知が届くので安心です」。
「スタッフが夜間巡視でお部屋を頻度高く訪問すると目が覚めてしまう利用者様もいらっしゃるので、このシステムにより不要な訪室がなくなることは、利用者様の安眠にもつながっています」。


レクリエーションの様子
レクリエーションの様子を見学しました。
「介護職が中心となって、ボール遊び・リズム体操・折り紙・カラオケ・モグラたたきなど、毎日さまざまなレクリエーションを企画・開催しています。なるべく手や指、体全体を使って脳を刺激する遊びを考案していて、牛乳パック・紙コップなどを用いた創作ゲームも利用者様から人気です」。
「また、利用者様のお誕生日には、職員から色紙をプレゼントしたり、バースデーソングを歌ってケーキを食べたりしてお祝いしています」。
誕生日をみなさんで祝ってくれるって、うれしいですね。


季節行事の写真
「施設生活の中でも季節の変化を楽しんでいただけるように、四季折々の行事を毎月のように開催しています」と、お写真を見せていただきました。
「1月はお正月の飾りを行い、2月にはスタッフが鬼に扮しての豆まきを実施。ひなまつりではひな人形を飾ったりひな人形を手作りしたりして楽しみ、4月はお花見スポットまでお散歩します」。
「5月の端午の節句には子どもの頃の遊びをして懐かしさに浸り、梅雨の6月には車で紫陽花の鑑賞へ。七夕には紙コップで織姫・彦星を制作し、夏祭りでは手作りで縁日を再現します」。
「9月の敬老の日はお一人おひとりに造花とメッセージカードをお渡しし、10月には病院の保育室の子どもたちがハロウィンの仮装でお菓子をもらいに来訪。11月には車で紅葉狩りに出かけ、12月はクリスマス会を開催します」。
季節の行事が毎月あるって素敵ですね! とても楽しく過ごせそうです。


リハビリスペース
リハビリスペースに伺いました。
「リハビリは医師による医学的管理のもと、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士が利用者様の状態に合わせた個別リハビリを提供しています。リハビリ計画は、利用者様やご家族の意向や今後の方向性を伺った上で立案しますので、ご要望があればお伝えください」。
「主なリハビリは、立ち上がりや歩行などの基本動作練習・自宅内を想定した日常生活練習・エアロバイクやマシンを使用した筋力練習などの理学療法と、認知機能や精神面の回復を目指す塗り絵などの作業療法、安全にお食事していただくための嚥下練習、円滑なコミュニケーションのための言語療法です」。
「また、入所前後や退所前後にご自宅を訪問させていただき、住宅改修の提案などもさせていただいています」。


館山病院 口腔機能リハビリテーションセンター
「隣接する館山病院には口腔機能リハビリ専門のセンターがあります」。
と、病院の口腔機能リハビリテーションセンター(歯科・口腔外科)を見学させていただきました。
「『全身の健康は、健康なお口から』と言われるように、お口は健康の入口であり、口腔ケアを怠ると、虫歯・歯周病、栄養障害や窒息事故、誤嚥性肺炎、免疫低下などを引き起こしてしまいます」。
「当施設では、館山病院の専門医の協力のもと、口腔機能の低下や摂食嚥下障害が見受けられる利用者様に専門ケアを提供していて、こちらも当施設の大きな特徴となっています」。


食事
つづいて、お食事を紹介していただきました。すごく美味しそうですね!
「お食事は、糖尿病食・減塩食などの療養食や、常食・一口大・粗きざみ・きざみ・ペースト食など、利用者様のお身体の状態や嚥下機能に合わせて提供しています」。
「食事に楽しみを持っていただけるように、月に一度は季節にちなんだ行事食を提供し、とても喜んでいただいているんですよ」。


浴室
お次は、浴室を案内していただきました。
「入浴時間は、健康維持と心身のリフレッシュに欠かせない習慣ですから、要介護度に応じた安心・安全な入浴介助を心がけています」。
「浴槽は、一般浴槽・中間浴槽・機械浴槽の中から、利用者様の残存機能を活かせる浴槽を選択しています」。
「最新の入浴機器『アラエル』も導入しています。座ったまま入浴できるシャワー浴槽で、介助する側・される側の負担を減らすことができて、洗浄力も衛生面も優れています」。


館山病院 通所リハビリテーション
つづいて、館山病院の1階の通所リハビリテーションのスペースへ。
「利用者様の思い描く『なりたい自分』『望む生活』に近付くためのリハビリプログラムを作成させていただき、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士をはじめ、多職種がチームを組んで支援にあたっています。通所利用者様の中には、当施設のショートステイを利用される方が多くいらっしゃいます」。
「館山病院には、居宅介護支援事業所、訪問看護ステーション、ヘルパーステーション、訪問リハビリテーション、地域包括支援センターが併設されていて、退所後も安心・安全な在宅生活を末永く続けていただくためのサービスを提供しています」。


スタッフ集合
スタッフの皆さんにお会いできました。
「当施設のスタッフは利用者様に対して常に一生懸命で、情熱を持って介護の仕事に取り組むメンバーばかり。『夢と希望のある施設』をモットーに、地域トップクラスの接遇を目指して、すべての利用者様に『ここに来てよかった』と言ってもらえるような施設を目指しています」。
「国家資格の介護福祉士資格を介護スタッフほぼ全員が有していて、ケアの質の向上を目指して院内外の研修に参加し、スキルアップに励んでいます」。
こちらの施設なら父を安心して預けられそうです。今日はありがとうございました!


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